フロアダクト配線方式とは?セルラダクトとの違いや施工基準を徹底解説

皆さんこんにちは。

神奈川県横須賀市を拠点に、ビルや工場など多種多様な施設で施工から管理まで一貫した電気工事を手掛けております株式会社 大志電工です。


「フロアダクト配線方式と他の床下配線の違いは何なのか」「具体的な施工ルールをどう守るべきか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。そう思うことはありませんか?床下に埋設する配線工事は、一度コンクリートを流し込むとやり直しが非常に困難なため、正しい知識に基づいて施工を進めることが不可欠です。


この記事では、フロアダクト配線の仕組みから、セルラダクトとの違い、インサートやスタッドの役割、さらには法規に基づく技術規定について解説します。電気工事の現場でスキルアップを目指したい方や業界に興味がある未経験者はもちろん、実務に携わるすべての方にわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


■フロアダクト配線方式とは?



フロアダクト配線は、主にビルやオフィスの床内に電気や電話の通り道を作る施工方法です。コンクリートを流し込む前に金属製のレールを埋め込むことで、見た目を美しく保ちながら、必要な場所に電源を供給できるシステムを構築します。施工には専門的な知識が必要ですが、一度設置すれば長く安定して使える電気設備となります。


・床下に電線を収容する仕組み

この方式では、床のコンクリートの中に金属製のダクト(電線の通り道)を格子状に張り巡らせます。ダクトの交差する部分には「ジャンクションボックス」と呼ばれる中継用の箱を設置し、そこから各デスクへ電線を分岐させます。床の表面には「インサート」という差し込み用の部材を配置しておくことで、後から好きな場所にコンセントなどの「アウトレット(電気の取り出し口)」を設置できる仕組みです。


・オフィス空間での活用メリット

大きな利点は、デスクの配置換え(レイアウト変更)が簡単になることです。例えば、新しいパソコンを増設する際も、近くの床下にあるダクトから配線を引き出すだけで済みます。また、配線がすべて床下に隠れるため、歩行中にケーブルに足を引っかけるリスクがなく、安全性が高まる点もメリットです。金属製のダクトが電線を物理的に保護しているため、断線などのトラブルも防ぎやすくなります。


■セルラダクトとの大きな違い



フロアダクトとよく比較されるものに「セルラダクト」があります。どちらも床下のスペースを有効活用する点は同じですが、その構造や施工の方法には明確な違いがあります。現場での役割を正しく理解し、適切に使い分けるためのポイントを整理しましょう。


フロアダクトは、コンクリートの中に専用の金属製の箱を埋め込む方式です。これに対し、セルラダクトは建物の床下にある部材の溝をそのまま配線の通り道として利用します。セルラダクトは構造の一部をそのまま使うため、材料を減らせるメリットがありますが、電気工事としては建物の構造に合わせた接続や調整に高い技術が必要です。


一方、フロアダクトは独立した部材を並べて設置するため、オフィスのレイアウトに合わせた自由な設計がしやすいという特徴があります。金属製の完全に閉じた箱であるため、電線の保護性能(ガードする力)が非常に高く、外部からの水分やゴミの侵入を防ぎやすいという強みもあります。設置の手間はかかりますが、低圧の絶縁電線を安全に収容し、将来的な増設のしやすさを求める用途にはフロアダクトが最適です。


■インサートとスタッドの役割



フロアダクト工事を正確に行うためには、ダクト本体を床面に固定するための専用部材(パーツ)の使い分けが重要です。特にコンクリートを流し込む前の準備作業が、完成後の使い勝手を左右します。


ダクトを床に固定する際は、「インサート」と「スタッド」という部材を使用します。インサートは、後からコンセントなどの取り出し口を設置するための「目印」や「土台」になる部品です。これを正確な位置に配置しておかないと、デスクの位置に合わせて電源を供給することができなくなります。


一方、スタッドはダクト本体がコンクリートの圧力で浮き上がったり動いたりしないように、床にしっかり固定するためのボルトのような役割を果たします。これらを適切な間隔で設置し、水平を保つことが、点検のしやすい高品質な電気設備を作るための基本です。


■工事で守るべき規定



安全な電気設備を構築するために、フロアダクト工事には法律で定められた厳しいルールがあります。火災や感電事故を防ぐための施工基準を正しく理解し、基準に沿った丁寧な電気工事を行うことが重要です。


・使用電線と接地の種類

フロアダクトの中に通すことができる電線は、屋外用ビニル絶縁電線を除いた「絶縁電線」に限られます。基本的には300ボルト以下の低圧(家庭用やオフィス用などの弱い電圧)で使用することが決められています。また、金属製のダクトを使用するため、万が一の漏電(電気が漏れること)を防ぐための「D種接地工事」を必ず行わなければなりません。これは、ダクトを地面と電気的につなぐことで、電気が漏れた際でも安全に逃がして感電を防ぐための大切な作業です。


・内部の接続と占有率のルール

ダクトの内部では、電線同士を接続してはいけません。電線を繋ぐ必要がある場合は、必ずジャンクションボックスなどの点検ができる箱の中で行う必要があります。また、ダクトの中に詰め込める電線の量にも決まりがあります。ダクト内のスペース(断面積)に対して、中に収容する電線の太さの合計は32パーセント以下に抑えなければなりません。これは、電線から出る熱を効率よく逃がし、電線を守るカバーが熱で溶けるのを防ぐための安全基準です。


・設置環境と施工上の注意

フロアダクトは原則として「乾燥した場所」に施設(設置)する必要があります。湿気が多い場所や水がかりがある場所では、金属がサビたり絶縁性能が落ちたりするリスクがあるためです。また、ダクトの端の部分では電線の被覆が傷つかないように処理を行い、終端部(終わりの部分)を閉じるためのキャップなどの部材を適切に使用します。このように、設置場所の環境を考慮し、規定通りの施工を積み重ねることが現場の安全に繋がります。


■ まとめ



フロアダクト配線は、オフィスの床下に電線の通り道を作り、見た目の美しさと機能性を両立させる重要な施工方法です。レイアウト変更に柔軟に対応できるメリットがある一方で、コンクリート埋設前の正確なインサート配置や、セルラダクトとの適切な使い分けといったプロの技術が求められます。


施工にあたっては、使用電圧300ボルト以下の制限や、電線占有率を32パーセント以内に抑えるといった技術基準を厳守しなければなりません。また、感電事故を防ぐためのD種接地工事も必須です。これらのルールを正しく守ることで、安全で使い勝手の良い電気設備が完成します。現場での正しい知識と確実な施工で、高品質なインフラ環境を実現しましょう。


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